光合成光捕集アンテナおよび反応中心電子伝達系(複雑量子多体系)に対してコヒーレント分計計測(4光波混合,2次元分光等)を適用することにより,「電子系,振電系および振動系のコヒーレンスが光合成反応および人工光合成おける物質変換プロセスにおいてどのような重要な役割を果たすのか?」という問いに対する解を求めることを目標とします。分光計測技術(理論面の補強も含めて)を,半導体および分子系光触媒の機能解明に応用することにより,太陽光を用いた物質変換(人工光合成による次世代燃料開発)に関する応用研究へと展開します。輻射総量は膨大であるが,輻射密度に限りがある(光子数密度制限と定義する)太陽光フォトンを上手く捕集する方法を提案することを可能とすることにより,超高効率光捕集アンテナ系の開発を加速するための基盤となる量子科学計測技術の創成を果たします。
研究代表者 | 橋本 秀樹 | 関西学院大学・理工学部・教授 | 光合成初期反応の超高速レーザー分光計測 |
研究分担者 | 石崎 章仁 | 分子科学研究所・教授 | 天然光合成系におけるエネルギーフローに関する理論解析 |
光合成分子機構の学理解明と
時空間制御による革新的光 ― 物質変換系の創製
Innovations for Light-Energy Conversion